「副業でコーチングを行うのは可能なのか」と
疑問をお持ちかもしれません。
先にお答えしておくと
副業でコーチングを行うことは可能です。
しかしコーチングを学んだ方の大半は、
副業のコーチングを
継続できていないという現状があります。
いったいそれはなぜでしょうか。
今回はその理由や、
副業でコーチングを行うにあたって
必要な準備、
事前に知っておいた方が良いこと、
そして
コーチングを行なったことがある人なら
一度は体験したことのある
一般的なコーチングの落とし穴について、
コーチングの資格を保有する著者が
お伝えしていきます。
目次
1.副業でコーチングはできるのか?
副業でコーチングはできるのか、という質問をよくいただきます。
先にお答えしますと、副業でコーチングを行うことは可能です。
ただし、コーチングは人の人生を左右する仕事でもあります。
だからこそ、コーチは責任を持ってクライアントとのセッションに臨まなければいけないのです。
よくある間違いとして、コーチがクライアントに対して、自分が会社で行っているマネジメントや、自分の成功体験を語ってしまうことがあります。
しかしそれは、コーチングとは呼べません。
ましてや、コンサルのようにクライアントに指示して、行動を変えさせるのは、本来のコーチングとはかけ離れた行為です。
コーチングとは、クライアントの中から答えを引き出し、クライアントの行動を変え、目標達成させる行為のことで、クライアントを望む未来に導く存在がコーチなのです。
そのため、コーチングにはコーチングのためのスキルがあるのです。
2.副業としてのコーチングについて
2-1.副業コーチングの収入と働き方
他の副業と比べると、コーチングは単価が高いことで有名です。
基本的には1セッション(60分)あたり10,000円〜ということが多く、他の副業と比べると、とても効率的に稼げる仕事がコーチングです。
【コーチング】
単価 |
10,000円〜 |
---|---|
1日の対応件数 |
2〜3人 |
1週間の収入 |
40,000円〜 |
【WEBライター】
単価 |
3,000円〜 |
---|---|
1日の対応件数 |
2〜3件 |
1週間の収入 |
12,000円〜 |
【デザイナー】
単価 |
2,000円〜 |
---|---|
1日の対応件数 |
3〜4件 |
1週間の収入 |
12,000円〜 |
【動画編集】
単価 |
5,000円〜 |
---|---|
1日の対応件数 |
1〜2件 |
1週間の収入 |
10,000円〜 |
【プログラマー】
単価 |
5,000円〜 |
---|---|
1日の対応件数 |
1件〜 |
1週間の収入 |
10,000円〜 |
集客がうまくいくと、1日に2〜3人のクライアントのセッションを行うようになりますので、
週2日稼働したとしても1週間で40,000円の収入を得ることができます。
(収入例)休日2日× 2人 ×10,000円= 40,000円
人によっては休日だけではなく、平日にもコーチングを行う場合もあるので、さらに多くの収入を得ることが可能です。
また、あなたの実績や経験値次第で1セッションあたりの価格を上げることも可能ですし、口コミによりクライアントの数が増えれば増えるほど収入は上がっていきます。
2-2.副業コーチングのメリット
副業でコーチングを行うメリットには
- 費用対効果がいい
- 仕事をする場所を問わない
- 単価が高い
ということが挙げられます。
費用対効果がいい
コーチングは無形商材なので経費もほとんどかからず、売り上げがそのまま利益になるので費用対効果がとても良い副業ともいえます。
仕事をする場所を問わない
最近ではZOOMなどのオンライン会議ツールの普及により、場所を問わずにコーチングができるようになったので、全国各地のクライアントが顧客になりうるようになりました。
単価が高い
先ほどもご紹介の通り、コーチングは単価の高い副業です。
そして実績を積めば積むほど単価も上げることができるので、比較的、短時間で高収入が見込めます
2-3.副業コーチングのデメリット
副業コーチングのデメリットはあまりないのですが、強いてあげるのであれば
- 勉強にお金がかかる
- 対応できるクライアントの数に制限がある
- クライアントの集客が難しい
になります。
勉強にお金がかかる
コーチングスキルを習得するには、お金がかかります。
3章でお伝えしますが、コーチングスクールに通うだけでも、20〜100万円ほど、必要になる場合がほとんどです。
しかし他の副業と異なるのは、一度習得してしまえば、一生使えるスキルがほとんどですし、コーチングは単価が高いので、比較的すぐに学びにかけたお金を回収することも可能です。
対応できるクライアントの数に制限がある
どの副業でもそうですが、副業の場合、充てられる時間は限られています。
特にコーチングは、一人一人と向き合い、その人の人生をサポートする必要があるので、対応できるクライアントの数も限られてきます。
クライアントの集客が難しい
多くの人が副業でコーチングを継続することができない理由の一つは、集客が難しいからです。
現在はコーチングの市場が拡大してはいるものの、コーチの人数も増えてきているので、競争も激しくなってきています。
その中で自分はどう戦うのか、どう差別化するのかを明確にしていないと、多くのコーチの中からクライアントに選んでもらうことは難しいのです。
3.副業コーチングの始め方
副業でコーチングを始めるにあたって、大きく3つのSTEPが存在します。3章ではそれぞれのSTEPについてお伝えします。
3-1.STEP1 コーチングスキルを身につける
まずSTEP1は、コーチングスキルを身につけることです。
クライアントの目標達成をサポートし、クライアントを思い描く未来へ導くためには、様々なスキルが必要です。
これらを身につけるための具体的な方法としては
- 書籍やYoutubeから学ぶ
- 自分でコーチングを受けてみる
- コーチングスクールでスキルを磨く
ということが挙げられます。
書籍やYoutubeから学ぶ
書籍やYoutubeからは、簡単にコーチングの知識を手に入れることができます。
現在はコーチングに関する書籍や動画が増えてきています。
そのため、コーチングの基本的な知識から、現場で必要なスキルまで幅広く学ぶことができます。
ただし基礎的な知識がほとんどの上、スキルを実践する場を得られないのがデメリットです。
身近な人にクライアント役になっていただいたりして、自分で練習をしていく必要があります。
自分でコーチングを受けてみる
コーチングスキルを身につける上で、自分でコーチングを1回受けてみるという方法があります。
プロのコーチからコーチングを受けることで、スキルの他に、どのような流れでコーチングを進めていくのか、一通りの流れを体験することができます。
そのため、副業で0からコーチングを始める方にとっては、導入から契約までの流れ、そしてセッションの具体的な進め方など、多くの学びがあるかと思います。
コーチングスクールでスキルを磨く
コーチングスクールで学ぶ最大のメリットは、知識と経験の両方を得られることです。
コーチングスキルは学ぶだけでは、実戦に役立てることは難しい場合もあります。
もちろん知識も大切ですが、それと同じくらいに経験も大事になってくるものです。
そしてコーチとして活動するには、常にスキルをアップデートする場や、情報を共有できる仲間が必要になってくるので、まさにコーチングスクールはそれらも解決する事ができます。
また資格を発行してもらえることも多いので、一定の学びがあることの証明にもなり、クライアントからの信頼にも繋がります。
コーチング資格を取得できる講座、セミナーは多数存在しますが、その中でも特に信頼性があるのが国際コーチ連盟(ICF)が認可している講座やセミナーです。
このメディアサイトMagicを運営しているNLP-JAPANラーニング・センターでは、国際コーチ連盟(ICF)に認可された『NLPプロフェッショナルコーチ認定コース』の講座も提供しております。
様々なコーチングスクールが存在しますが、スクールによって、学べる内容、得られる資格、価格、学び方などが異なりますので、ご自身にあった場所を選ぶことが大切です。
3-2.STEP2 コーチとして戦うステージをみつける
STEP2は、コーチとしてのあなたが、戦うステージを見つけることです。
いきなりですが、あなたが会社員だとして、営業の成果を上げたいと考えていたら、A・Bどちらのコーチからコーチングを受けたいですか。
コーチA |
様々な業界の悩みを解決。一緒に夢を叶えましょう! |
---|---|
コーチB |
営業によって3年間で会社の売り上げを10倍に。管理職も10年経験。 あなたをゴールに導きます! |
おそらくほとんどの方が、コーチBを選んだのではないでしょうか。
コーチは、クライアントの目標達成を叶えるために存在します。
しかし残酷な話ですが、クライアントは実績や特徴のないコーチに、多額のお金を払って相談することはありません。
クライアントは、自分の悩みをクリアにして、望む未来に導いてくれそうなコーチを求めているのです。
そのためにもコーチとして活動するためには、ただ漠然とコーチとして活動しようと考えるのではなく、自分は「何ができるコーチ」なのかをはっきりさせておくと、悩みを抱えているクライアントから、依頼を受けやすくなります。
そして自分のできることを明らかにして、コーチとして戦うステージを見つけたのであれば、自分はコーチとして、さらにどのようなコーチングスキルを伸ばせばいいかも、自然と明確になっていきます。
自分の戦うステージを見つけるには
- 今までやってきた仕事はどんなものか
- どのような分野でどんな実績を作ってきたのか
といった質問をすることで見つけやすくなりますが、社会的に認められるような成果でなくてもいいのです。
- あなたが人よりも上手くできること
- あなたが人よりも時間を費やしてきたもの
という観点からも探してみてください。
また、コーチには様々な種類が存在しておりますので、一部ご紹介させていただきます。
パーソナルコーチ |
個人や一般社会人を対象 |
---|---|
ライフコーチ |
人間関係や生活面で悩みを抱えている方を対象 |
エグゼクティブコーチ |
経営者や管理職を対象 |
キャリアコーチ |
求職・転職者を対象 |
あなたの武器とマッチしたコーチとして活動するのもオススメです。
3-3.STEP3 集客の戦略を練る
スキルを身につけ、戦うステージを見つけた後にあなたがするべきことは、集客をするための戦略を練ることです。
コーチを志して、コーチングを学ぶ方の数は年々増えてきておりますが、大半の方が集客ができず、挫折してしまうのが、現実です。
それほど集客でみなさん苦戦されています。
副業でコーチングを始めるのであればコーチングスキルだけではなく、集客の視点を持つことも同じくらい重要です。
集客の手法として一般的に
- 自分でWEBサイトを立ち上げる
- SNS、メールマガジンを活用する
- CtoCプラットフォームを使用する
といったような手法がよく使われます。
WEBサイト立ち上げる
WEBサイトを立ち上げて集客をする手法は、「信頼性」という点では、大きなアドバンテージになります。
そのほかにもうまくSEO対策や広告運用をすれば、積極的に営業をすることなく、クライアントが自分のサイトに訪れ、収益化させることができます。
もしあなたが本業でWEBサイトの構築などを行なっているのであれば、おすすめの手法ですが、
副業でコーチングを始めた最初は、とにかく実績を作ることに注力したいため、0から始めるには、「時間がかかりすぎる」というデメリットがあります。
また、WEBサイトの作成を外注したとしても、意外と時間や費用がかかるケースがありますのでご注意ください。
SNS、メールマガジンを活用
SNSで無料のコーチング資料を配布したり、コーチングの体験会などの情報を発信することも1つの手段です。
その際、クライアントにサービスを提供する代わりに、メールアドレスやアカウントを登録してもらうと、
その後、獲得したメールアドレスやアカウント宛にコーチングの情報であったり、あなたのコーチングセッションに関する情報を送ることができます。
また、SNSは拡散力が高いため、不特定多数の方に、あなたがどのようなコーチングをしているのかを情報を届けることができます。
そのため、多くのコーチがいる中で、あなたの認知を上げることができ、クライアントから選んでもらいやすくなります。
CtoCのプラットフォーム
現在は誰でも簡単に登録でき、クライアントと直接つながることができるプラットフォームも存在しております。
このようなプラットフォームを活用しながら、コーチとしての実績を作っていくことが、副業でコーチングを行うには、比較的にすぐ始めやすい手段とも言われています。
また、プラットフォーム内で出会ったクライアントからの口コミや、コーチとしての実績を積むことで、着実にあなた自身がステップアップしていけます。
コーチングを始めようとする方の多くが集客の形に拘りますが、コーチングとは最終的には実績がものをいう世界なので、早く動いて1件でも多くの案件を確保し、自分のスキルを高めることを第一優先にしてみてください。
4.コーチングのリアル|一般的なコーチングの落とし穴
コーチングの市場は年々拡大し続け、日本のコーチ人口は増えつづけています。
「コーチ」になるには特別な資格は必要ないため、誰でも「コーチ」と名乗った瞬間から、コーチになれてしまうのです。
ですがコーチングとは、人の人生を支える仕事。
実力がないコーチにクライアントは助けを求めません。
コーチとして活動するのであれば、人の人生を支える責任を持って、常に学び続け、知識をアップデートしていく必要があるのです。
また、実際にコーチングを行っている方は経験があると思いますが、
- 何度もコーチングをしてもクライアントの変化が見られない
- 変化が見られたとしても、数ヶ月後には元の状態に戻ってしまう
ということがよくあります。
実はこのような場合のほとんどは、クライアントの心の奥底にあるトラウマや、ネガティブなセルフイメージが、クライアントの変化を妨げていることがほとんどです。
しかし、一般的なコーチングスキルは、クライアントにポジティブな動機づけをさせることに特化しているため、
心理的な構造や脳の機能まで学んでいるコーチは少なく、クライアントの変化を妨げている本当の理由に気付けない場合が多いのです。
また、もし気付けたとしてもほとんどのコーチは、心の内面までをケアし、トラウマやネガティブなセルフイメージを根幹から変えるスキルは持っていないのです。
この心の奥底にあるトラウマや、ネガティブなセルフイメージこそが、一般的なコーチングではカバーすることのできない、大きな落とし穴です。
トラウマやネガティブなセルフイメージを改善しない限り、どれだけポジティブな動機づけをしても、クライアントの行動は根本から変わることが難しいのです。
そしてクライアントは変化を自分で実感できないと、無言で立ち去ってしまいます。
そうならないためにもコーチとして活動するには、人のマイナス面を解消するための、心の構造や、無意識への働きかけも、学んでおく必要があるのです。
5.他のコーチと差をつけるために
いかがだったでしょうか。
今回は副業として行うコーチングについてお伝えしてきました。
世間で知られている、一般的なコーチングスキルは「傾聴」や「質問」、「承認」などによって、クライアントのモチベーションを上げ、行動を変えていくものがほとんどです。
こうしたスキルは、ある程度やる気のあるクライアントのモチベーションを上げる場合には有効ですが、ネガティブなクライアントのモチベーションを上げるには苦戦する場合があります。
コーチングの世界には「NLPコーチング」という、実践心理学NLPをベースとしたコーチングがあります。
「NLPコーチング」では心理的な構造、脳の機能、無意識への働きかけを学ぶため、表面的な変化だけでなく、人のマイナス面の改善、無意識レベルで変化を生むコーチングスキルを学ぶことができます。
多くのコーチが存在する中で、「NLPコーチング」を学ぶことは、クライアントの根本を変えることが難しい、他のコーチと大きく差をつけるための一歩かもしれません。
NLPコーチングのベースとなっている実践心理学NLPとは、「脳と心の取扱説明書」と呼ばれていて、ビジネスの世界でも使われることがある心理学です。
相手と望ましいコミュニケーションをとるためのスキルや、目標達成、問題解決をするためのスキルというものもたくさん存在します。
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今回の記事が、コーチングで副業をする際の参考になりましたら、幸いです。