コーチングとティーチング、コンサルティングの違い(使い分け)
コーチングやティーチング、コンサルティングは、別々の特徴を持つコミュニケーションです。そして個人や組織のパフォーマンスを高めるという共通の目的があります。
それぞれの違いを知ることで、使いこなしたり、使い分けできるようになります。
また、優れたコーチに必要なのは「ティーチング」や「コンサルティング」の要素を取り入れ、クライアントに合わせた臨機応変なコーチングをすることです。
コーチングとティーチング、コンサルティングの共通点
共通点は目的です。望む成果に向け、個人や組織のパフォーマンスを高めます。
そのために
- 自発性・創造性・モチベーションを引き出す
- 課題や解決策を見出す
- より良い環境、より効果的な行動、より高い能力の発揮を実現する
- クライアントが知らないことを知り、できないことをできるようにする
- 行動の選択肢を増やす
など
コミュニケーションのとり方に違いはあれど上記のような共通点があります。
コーチングとティーチング、コンサルティングの違いと使い分け
違いはコミュニケーションのスタイルです。
① コーチング
「答えはクライアントが持っている」という前提と、質問と傾聴を中心にクライアント主体でコミュニケーションをとります。相手がみずから大切なことに気づき、行動が変わるように導きます。
コーチングする側が、クライアントが気づけていない視点やアイデア、知識や情報を持っている場合、相手に許可を得た上で情報の共有(ティーチング)や提案(コンサルティング)をすることもあります。
② ティーチング
相手にとって必要な知識・情報を提供することで、大切なことを知り、できないことをできるように導きます。教える側の指導やアドバイス、レクチャーが中心です。
相手の自発性や創造性、モチベーションを強く引き出すためには、みずからの意志で行動を決め、行動に責任を持つ必要があります。その際はコーチングのアプローチが効果的です。
③ コンサルティング
相手の課題に合わせて事実やデータ、仮説に基づきコミュニケーションや提案を重ね、最適な答えを探っていきます。コーチング中心にしたり、ティーチング中心にしたりなど、クライアントの状態に合わせて使い分けます。